間取り集をまとめるにあたって、間取りを無料で配信し始めて、
どれぐらいの年数が経ったのか?計算してみました。
インターネットで間取りを配信し始めたのは、おそらく2000年の3月以前だと思います。
2000年ごろに、私は設計士としてあるハウスメーカーの立ち上げに参加していました。
おそらく年間に30家族くらいと打ち合わせをしていたとおもいます。
今では、毎日相当数の間取りを作りますが、
当時はその数だけでもとても負担が多く、
お客さんの一部でも営業マンが自分でプラン出来ないものかと思いました。
簡単な間取りソフトをつくり、自分で間取りをつくってもらおうと、
当時15人ぐらいの営業マンに配布しました。
その結果は、だれもソフトは使わず、間取りを作らないというものでした。
「間取りのソフトが使いにくいのか?」と疑問に思い、
フリーソフトにして配信してみると、
その結果10万以上のダウンロードがあり、
ソフトを紹介するムック本などにも紹介されました。
一般の人にとっては自分でプランを作ると言うのが新鮮だったのでしょう。
ソフトのせいではなく、他の問題だったのです。
なぜ、営業マンがソフトを使わなかったというと、
プロが設計したほうが良いのと、
間取りを作るのは意外に時間がかかるということなのです。
面倒だから最初から手をつけなかったのです。
私は設計事務所を営んでいるので、
間取りを作るのはむしろ楽しいことなのですが、
すべての人がその時間が楽しいと言うわけではなかったのです。
住宅の依頼をするお客さんの中には、
自分で作成してもってくる方もいました。
しかも私の作成したフリーソフトをつかってです。
簡単なハンドルネームで配信していたので、
私が作ったソフトであることは、その方も知りませんでした。
そのときは知らせずに内緒にしておきました。
秘密にしておくほうが、なんだかワクワクしたのです。
間取りの製作期間などを聞くと、
一般の人は間取りを作るのは時間がかかり、
骨の折れる作業だと言うことが分かりました。
そこで、インターネットで無料のプランニングサービスを受けることにしました。
その中から、設計の依頼があればと思ったのです。
ところがそれが大きな誤算でした。
残念ながら多くの間取りの依頼は、
設計の依頼に結びつきませんでした。
インターネットは世界、日本中の人が依頼して来ます。
自分住んでエリアとは離れた、北海道から沖縄まで、
様々な地域から依頼がくるようになりました。
中にはオーストラリアとか海外からの注文もくるようになって、
さすがに建築法規も分からず、日本国内だけに絞りました。
依頼者からは「間取り、とても参考になりました!家作りに生かします。」と、
お礼のメールがくるようになりました。
お礼のメールがあると励みにはなるのですが、
寝る時間を削って間取りを作りつづけると、
それは結構な数になってきたのです。
そこで、依頼する条件にインターネットで公開しますよと言う条件をつけました。
公開した間取りを他の人も見れるようにしたのです。
それが間取りデータバンクというサイトです。
インターネットのサイトを長い間運営すると、
最新情報は良く閲覧されるけど、
古い情報は閲覧できても、見られなくなってきました。
特にスマホの登場からは、
スマホで見れるブログなどの最新記事が多く見られるのです。
古い情報はお蔵入りして人目に触れにくくなったのです。
古くからデータをもっていると、もったいないと思うようになりました。
それが最近、自分で書籍を出版できるということをネットで知りました。
お蔵入りしている間取りデータを再び人目に触れさせることで、
今参考にしたい人の助けになればと思いました。
そこで、蓄積された間取りデータを選別して書籍化するということにしたのです。
書籍は製作中なので近日アップできると思います。